サーマクールはお腹・ボディの引き締めにおすすめ?効果を解説します
仕事:フリーライター(元美容外科・皮膚科看護師兼カウンセラー)
住所:都内在住
某大手美容クリニックに10年間勤務経験のある看護師兼カウンセラー。今は長年の美容クリニック勤務経験を活かし美容ライターとしてフリーランスに転職。
プライベートでの整形・プチ整形・美容施術の経験回数は合計300回以上。海外も含めて5つの美容クリニックで最高ランクの会員に。
趣味は韓国へ美容旅行、ジムで身体づくり、料理。仕事をはじめ、プライベートで受けた整形や美容施術の経験を踏まえて「キレイになりたい」女性の役に立つ記事を書いています。
「体重は増えていないのに二の腕がたるんできた」
「せっかくダイエットで痩せたのにお腹がたるんでいる」
「ひざ上のお肉がたるんで足が太く短く見える」
いつからか出てきたお腹やボディのたるみに悩み、美容外科や美容クリニックでの治療を受けるか迷っている人もいるのではないでしょうか?
痩身治療・たるみ治療にはさまざまな種類があり、『サーマクール』もそのひとつです。ただ、『サーマクール』は顔のたるみやしわに効果があるとされているため、お腹やボディには効果が薄いのでは?と思っている人も多いと思います。
しかし結論から言うと『サーマクール』はお腹・ボディにもしっかりと効果を発揮します。特にボディ用のたるみ治療用に開発された『サーマクールボディ』での治療はお腹や太ももなど広い範囲も短時間で治療できるため体への負担が少なく大変おすすめです。
また、一度できると消えることはないと言われている妊娠線やダイエット後の肉割れを目立たなくさせる効果もあるため、お腹や二の腕のたるみだけでなくボディのさまざまな悩みを解消してくれる画期的な美容治療としても注目されているのです。
ここでは“切らない美容治療”にこだわり、あらゆる治療法の特徴やメリット・デメリットについて徹底的に調べ、また実際に体験してきた私が『サーマクール』のお腹・ボディへの効果や治療の流れ・注意点などを詳しく解説します。
年齢のせいとあきらめて洋服で隠しているお腹・ボディのたるみ。『サーマクール』ですっきり解消することで、おしゃれやお出かけをより一層楽しみましょう!
目次
サーマクールのお腹・ボディへの効果について
①お腹や二の腕のたるみ改善
サーマクールはお腹や二の腕、太もも、ひざ上などに見られるたるみの改善に優れた効果を発揮します。
サーマクール機器によって、たるみの気になる部分に高周波(ラジオ波・RF)を照射し、皮膚の奥にある真皮層や皮下組織に熱エネルギーを与えます。熱の発生によって真皮層にあるコラーゲンの繊維が収縮・再生するため、皮膚のたるみが内側から引き上げられるのです。
加齢によるたるみや脂肪吸引や急激なダイエットに伴ってできた皮膚のたるみに有効で、皮膚が引き締められるためすっきりとしたシルエットに整えてくれます。脂肪吸引後のたるみなどはこれまでは手術によって切り取る必要がありましたが、サーマクールでは切らずに対応できるため傷跡なども残らずきれいに仕上げることができると評判です。
また、サーマクールは皮下にある脂肪にもアプローチするため、脂肪による余分なふくらみも引き締めてくれるとされています。
②太ももやヒップのセルライト除去
サーマクールは脂肪吸引のように脂肪そのものを取り除くわけではないので急激に痩せる効果はありませんが、セルライトの解消に役立つとも言われています。
セルライトは単純な肥満とは異なり、線維化した脂肪細胞に老廃物などが付着した表皮を凸凹の状態に見せてしまいます。簡単には落とすことができないセルライトですが、サーマクールでは脂肪細胞にアプローチすることができます。線維性隔壁を加熱することで線維性中隔の弾力を均等にして肌の圧迫とくぼみを減らしてなめらかにする効果があるのです。また、サーマクールによって皮膚内部に熱を発生させることで血液などの代謝を促進してセルライトの解消をサポートすると考えられています。
ちなみに、サーマクールにはセルライト用のトリートメントチップであるCLチップがありましたが、現在では生産終了しており最新型のトータルチップでボディケアを行っているところがほとんどのようです。
③ヒップアップ・バストアップ効果
サーマクールにはたるみの引き上げ効果と共に皮膚の引き締め効果があります。そのため、弾力を失ってたるんでしまったヒップやバストをキュッと引き上げて美しく見せる効果も期待できます。
サイズダウンしながらヒップアップ・バストアップを行うのでスタイルを美しく引き締める効果があり、加齢や妊娠・授乳に伴う体型の変化をカバーすることができるのです。
④妊娠線やダイエット後の肉割れ改善
妊娠中に急激に大きくなるお腹に皮膚がついていくことができず、真皮や皮下組織が断裂することによってできるひび割れを「妊娠線」と言います。また、急激なダイエットや過度な筋トレ、加齢によるコラーゲンの減少などによっても同様の事象が起こることがあり「肉割れ」となって残ってしまいます。
妊娠線や肉割れは皮膚表面にできるものではなく、その奥にある真皮層や皮下組織でできているものなのでスキンケアなどでは改善することがむずかしいとされています。セルフケアでは一度できてしまった妊娠線や肉割れは消せないというのが一般的な考えとなっています。
しかし、サーマクールでは断裂が起きてしまった真皮層や皮下組織に直接アプローチします。皮膚のハリや弾力の元となるコラーゲンの生成を促進する効果があるため、妊娠線や肉割れを薄くし目立たなくさせることもできると言われています。
「サーマクールボディ」の特徴や治療について
「サーマクールボディ」とは?その効果と特徴
サーマクールとは高周波を用いて皮膚深部から皮下組織・脂肪層に熱刺激を与えることでたるみを引き上げる人気の美容治療。美容大国であるアメリカで開発され、現在では世界80か国に広まり100万件以上の症例を持つ“たるみ治療の決定版”などとも言われる治療メニューとなっています。
たるみや大きなしわの改善は切開を伴う外科手術が主流でしたが、サーマクールの登場によって安全で効果的な“切らないたるみ治療”が可能となったのです。
サーマクールはフェイスラインやおでこなど顔のたるみ治療に用いられることが多くありますが、実はお腹などボディのたるみ治療にも非常に効果的。ボディ専用の「サーマクールボディ」では顔に比べて厚い皮膚やセルライトなど大きく頑丈な脂肪の塊があってもしっかりと熱エネルギーを与えられるよう、強力なラジオ波と大きなチップが使用されます。
また、チップ表面の最高温度と最低温度の差を小さくしたことで、患者の熱感が緩和され、さらに少ない照射数でより多くの組織を加熱することができるようになっています。これらの働きによりボディのたるみ引き上げとセルライト解消両方に優れた効果が期待できる美容治療となっています。
「サーマクールボディ」では均一なエネルギーを広範囲に短時間で照射することが可能となっており、1回の治療で治療後数か月間にわたってコラーゲンの生成を促し続けることができます。また、脂肪吸引やたるみの切除などと異なり、ダウンタイムがいらず傷跡が残らないのも大きなメリットでしょう。
サーマクールボディの対象部位とショット数目安
サーマクールボディではたるみの気になるボディのさまざまな場所に治療を行うことができます。
首(照射目安数:200ショット)
二の腕(照射目安数:300~600ショット)
手の甲(照射目安数:200ショット)
バスト(照射目安数:300~600ショット)
お腹(照射目安数:300~600ショット)
ヒップ(照射目安数:300~600ショット)
太もも内側(照射目安数:300~600ショット)
膝まわり(照射目安数:300~600ショット)
お腹・ボディへのサーマクール治療の流れ
お腹・ボディにサーマクールを受けるときは、まずは美容外科・美容クリニックでカウンセリングを受ける必要があります。たるみの状態を見てサーマクールが適した治療であるかということを判断してもらい、治療に必要な照射数や照射範囲を細かく決めていきます。そこで治療にかかる費用を見積もりとして算出してもらうことができるので、治療を受けるかどうかしっかりと考えて決めましょう。
サーマクールボディ当日の流れ
- マーキング、麻酔
高周波照射を行う部分にマーキングを行っていきます。また、照射数が多い場合や強いエネルギーで照射する場合などには麻酔クリームで表面麻酔を行います。 - サーマクール照射
エネルギー調整を行いながら高周波照射を行います。施術範囲や照射数によって異なりますが、施術時間は30分~1時間程度とされています。 - 冷却・帰宅準備
赤みがある場合などには冷却処置を行い、マーキングを拭き取ったら治療は完了です。異常がなければそのまますぐに帰宅することができます。
サーマクールボディの施術料金
サーマクールボディの価格は美容クリニックよってそれぞれ異なります。手のひら1枚分または400ショットで10万円前後の値段が多いようですが、ショット数が多くなるほど割引率が上がったり範囲の大きさに関わらず二の腕やお腹など各パーツ1回20万円と均一料金で設定されているところもあります。
サーマクールボディによる治療の注意点
サーマクール治療はダウンタイムがいらない
美容治療において日常生活に戻るまでの回復期間であるダウンタイムはとても気になるポイントだと思います。「仕事をいつまでも休めない」「家族や友人に気づかれたくない」と思い、美容治療をあきらめている人も多いはず。
しかし、サーマクールはメスでの切開や全身麻酔など体に負担をかけることを行わないため、基本的にダウンタイム不要とされています。治療を行ってすぐ帰宅が可能で、過度の運動や飲酒などを除き日常生活に制限もありません。そのため、多くの人にとって「受けやすい美容治療」となり世界中で人気を集めることになりました。
ただし、サーマクールでも痛みや腫れ、内出血などが残ってしまう可能性は0ではありません。施術部位の状態や担当する医師の技術、術後の患者の行動などによっては痛みやむくみが長引いてしまうことも。それらについてはサーマクールを実際に受けたことのある人のブログやSNSなどから口コミによる情報を得るようにしておくといいでしょう。
また、サーマクールは治療の原理や正しい照射方法を理解し、機器を安全かつ効果的に使用するために認定医制度が設けられています。開発メーカーが医師を対象にトレーニングプログラムを行っており、修了した医師のみがサーマクール認定医として認められる制度です。
美容治療の名医であっても、サーマクールに関する知識や経験がなければ効果的な治療にならない可能性もあります。治療を受ける際に担当医師が認定医であるかということや美容クリニックのサーマクール実績などについて確認しておくとより安心だと思います。
従来機種は痛みや色素沈着が起こることがある
サーマクール機器は2002年に初代「サーマクールTC3」がリリースされ、全く新しいたるみ治療機として人気を博しました。2007年には第2世代「サーマクールNXT(サーマクールネクスト)」、2009年に第3世代「サーマクールCPT」、2018年に第4世代「サーマクールFLX」と改良版が続々と登場しています。
初代機器からサーマクールは“切らないたるみ治療”として人気を集めていましたが、痛いと感じる人が多く強くハイパワー照射を行うと皮膚炎や一時的な色素沈着を起こすこともまれにありました。
しかし、現在日本の美容外科・美容クリニックで使用されているのは「サーマクールCPT」または「サーマクールFLX」です。これらは照射に使用するチップの改良や冷却システムの搭載など、従来機のネックとなっていた部分を改良して効果や使用感をアップしています。そのため、皮膚へのダメージも減少し患者への負担が非常に少なくなっており、安心して使用することができます。
サーマクール治療の禁忌事項について
サーマクールは重篤な副作用や合併症の報告はなく、安全に受けることのできる美容治療だとされています。ただし、以下の場合などにはサーマクールを受けることができないのでしっかりと確認しておきましょう。
- ペースメーカーや金の糸、埋込式徐細動器などがある方
- 妊娠中の方、妊娠の可能性のある方
妊娠中にサーマクールを受けるリスクについてはこちらで詳しくご説明していますので、参考にしてください。
⇒サーマクールは妊娠中でもできる?リスク・注意点について解説します - 骨折手術後などで施術部位に金属プレートが入っている方
- 治療部位に感染症の皮膚疾患やその他異常のある方
- 重度の心臓疾患や糖尿病など持病のある方
- 悪性腫瘍またはその疑いのある方
- 施術部位にボトックス注射やヒアルロン酸注入などを1か月以内に受けている方
- 肌が極端に弱い方、ケロイド体質の方は事前に相談
サーマクールのお腹・ボディへの効果や特徴まとめ
サーマクールは切らずにすぐに効果を感じられるたるみ治療として非常に高い人気を集めています。お腹や二の腕、太もものたるみやセルライトをすっきりと解消し、キュッと引き締めてスタイルアップすることができます。また、お腹にできた妊娠線や肉割れなど気になりつつもあきらめていたボディの悩みにも効果的です。
サーマクールは1回の治療で効果が出る上治療自体も30分~1時間程度と短時間で完了します。さらに、痛みや腫れなどが長引くことなくダウンタイムが不要です。日常生活に支障をきたさず、美容治療を受けたことを周囲に気づかれることもないので気軽に受けることもできるでしょう。
効果的で安全なたるみ治療であるサーマクールで、理想のボディ・スタイルを手に入れてくださいね。
仕事:フリーライター(元美容外科・皮膚科看護師兼カウンセラー)
住所:都内在住
某大手美容クリニックに10年間勤務経験のある看護師兼カウンセラー。今は長年の美容クリニック勤務経験を活かし美容ライターとしてフリーランスに転職。
プライベートでの整形・プチ整形・美容施術の経験回数は合計300回以上。海外も含めて5つの美容クリニックで最高ランクの会員に。
趣味は韓国へ美容旅行、ジムで身体づくり、料理。仕事をはじめ、プライベートで受けた整形や美容施術の経験を踏まえて「キレイになりたい」女性の役に立つ記事を書いています。