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ウルセラは看護師でも担当できる?役割や施術内容を徹底解説します

MIYUKI
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ウルセラ 看護師
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MIYUKI
年齢:30代半ば
仕事:フリーライター(元美容外科・皮膚科看護師兼カウンセラー)
住所:都内在住

某大手美容クリニックに10年間勤務経験のある看護師兼カウンセラー。今は長年の美容クリニック勤務経験を活かし美容ライターとしてフリーランスに転職。
プライベートでの整形・プチ整形・美容施術の経験回数は合計300回以上。海外も含めて5つの美容クリニックで最高ランクの会員に。
趣味は韓国へ美容旅行、ジムで身体づくり、料理。仕事をはじめ、プライベートで受けた整形や美容施術の経験を踏まえて「キレイになりたい」女性の役に立つ記事を書いています。

「ウルセラは看護師でも施術できる」「看護師が担当するウルセラの方が安い」などという情報を見たことがある人もいるかもしれません。人気のたるみ治療であるウルセラは10~40万円程度とある程度費用が高額になるため、できるだけ費用を抑え、かつ安全に受けたいと考えるのが当然でしょう。

結論から言うとウルセラは看護師では施術を行うことができません。
ウルセラは血管や神経が存在するSMAS層と呼ばれる皮膚の奥深くに超音波を照射するため、神経などを傷つけてしまわないよう解剖学や神経学にも精通している必要があるのです。

ではウルセラにおいて看護師はどのような役割を果たすのでしょうか?
ウルセラの施術内容や、本当に効果のあるウルセラを安全に受けためにはどのようなことに注意して美容外科・クリニック選びをすればいいかなどを詳しく解説していきたいと思います。

ウルセラ治療での看護師の役割について

ウルセラは看護師でも施術ができる?

ウルセラ

ウルセラはHIFU(ハイフ)と呼ばれる焦点式高密度超音波を皮膚に照射することで、内側から引き上げてたるみやほうれい線などのしわを改善してリフトアップすることができるとされている美容整形です。

ウルセラは皮膚の非常に深い部分にあるSMAS層まで熱エネルギーを届けることができる画期的な美容治療機器。深さ4.5mmの位置にあるSMAS層には血管や神経も多数存在しているため、解剖学などに理解がないとそれらを傷つけてしまう恐れがあります。
そのため、ウルセラによるたるみ治療を行うのは専門的な知識と技術を持った医師でなければならず、看護師の施術は行われていません。

さらに、ウルセラは認定医制度が設けられています。解剖の基礎知識や照射部位ごとのショット数や適切な出力などについての照射テクニックをデモンストレーションしてコーチングを行い、トレーナーの元マーキングと照射の実地試験を行います。合格者には『ウルセラ認定医』として認定され、後日認定証書が届けられます。基本的に美容外科・クリニックでのウルセラは医師の施術によるものだと思われますが、ウルセラを受ける際は念のため誰が施術を行うのか確認しておくようにしましょう。

施術担当は看護師でなく医師であること、さらにウルセラへの知識が十分にある認定であるかどうかなどを確認しておくと安心です。また、ウルセラ認定医ではなくても、日本国内での美容整形技術のレベルの指針とされている『形成外科学会認定医』であることなども確認しておくといいでしょう。

ウルセラはこれまでメスを使用した外科手術でしかアプローチすることのできなかったSMAS層に、外からHIFU(ハイフ)を照射することで直接働きかけることのできる優れた美容整形です。施術後も腫れや痛みはほとんどなく、傷跡などが残ることもないので施術を受ける側にとっては非常に負担が少ないというメリットがあります。

気軽に受けることができる分、簡単なフェイスリフトの美容整形だと思われがちですが施術技術においては難易度が高いとも考えられています。
HIFU(ハイフ)を照射するSMAS層にある筋膜はとても薄く、さらに皮膚内部の厚みやSMAS層の深さには個人差があるため、
正確な照射を行うためには確かな見極めと優れた技術が必要とされているのです。
施術者が操作を誤ることでたるみ治療の効果が得られないだけでなく、血管や神経を傷つけてしまう恐れがあるため、ウルセラを受ける美容外科・クリニック選びは慎重に行うようにしましょう。

ウルセラ認定医や形成外科学会認定医による施術であり、さらにウルセラを受ける前にはしっかりとカウンセリングを行って皮膚の状態を確認して詳しい説明をしてくれる美容外科・クリニックであると安心だと思います。

看護師でもできるウルセラ模造品に注意

ウルセラ 看護師

ウルセラは解剖学や神経学に理解のある医師による施術であるべきとされていますが、
インターネットの口コミや体験談などで「看護師が行うウルセラがある」という情報を目にしたことがある人もいるかもしれません。
前述した通りウルセラには高い専門性が必要なため看護師ではなく医師による施術でなければなりません。しかし、ウルセラと同様の原理を用いたウルセラの模造品の場合は医師ではなく看護師が施術を行うことがあります。

優れた効果が知られるウルセラは非常に人気があるため、「ウルセラの進化版」「ウルセラよりも効果が高い」などとまるでウルセラの後継機種であるかのような文句で、宣伝や治療を行っている美容外科やエステなどがあるのも事実です。
もちろんそれらの治療法や治療機器でも効果が出ることもあると思いますし、必ずしも粗悪品であるというわけではありません。しかし、ウルセラと同様の原理を用いていても、同じ有効性や安全性があるわけではないということは覚えておいてください。

米国FDAの承認を受けたウルセラ正規品と偽るような模造品による健康被害は日本だけでなくアメリカや韓国などでも起こっており、世界的に問題となっています。そのため、米国レーザー医学会では医師に向けて偽造品への警告を発表しています。
ちなみに『ウルセラリフト』『ウルセラハイフ』『ウルセラ3D』などの呼称は正規のウルセラ治療ですので安心してください。また、重ね打ちをする『ウルセラダブル』などといった施術メニューを扱う美容外科・クリニックもあるようです。

ウルセラ治療を受けたいと思っている人も、ウルセラ正規品による治療であることをしっかりと確認するようにしてください。特に看護師が行う治療である場合や相場と比べてあまりに安価な治療については十分に確認するようにしましょう。

看護師でも施術ができるHIFUとは?

ウルセラは看護師では行うことができないとしましたが、
ウルセラと同様の効果を謳う美容整形やエステのメニューを看護師が行うということはあります。
ウルセラで照射を行うHIFU(ハイフ)はウルセラ以外の美容医療機器でも照射を行うことができ、ウルセラを含めてそれらをHIFU治療と総称することがあります。HIFU治療に用いる機器にはさまざまな種類があり、照射の強さや照射方法、正確性、効果の高さがそれぞれ異なり、その中で優れているのがウルセラだとされているのです。

HIFU(ハイフ)の照射によってたるみやしわを改善することができるウルセラと同様のアプローチができるとして、『ダブロ』『ウルトラフォーマー』『ウルトラセル』などと言った名称の機器や施術メニューがありますがこれらは米国FDAで承認を受けているものではありません。
ウルセラ以外の機器の場合は看護師など医師以外も施術にあたることができるため、照射エネルギーを抑えて強い作用が働かないようにされています。
そのため、ウルセラに比べると照射エネルギーにムラがあったり、照射ドットの径が大きい分エネルギーが分散されやすいため効果が不安定になりやすいとされています。また、エステ用のHIFU(ハイフ)などもありますが、温度が低いためたるみ治療の効果はなく美肌ケアなどとして利用されています。

ウルセラ以外のHIFU治療は医師以外でも施術を行うことができるため、看護師やエステティシャンなどが施術を行うこともあります。これらは
エルセラに比べて費用が安い傾向にありますが、ウルセラと同様の効果が得られるとは限らないため十分に比較検討して受ける時施術を決めるようにしましょう。

ウルセラでの看護師の役割とは?

ウルセラ

ウルセラでの看護師の役割について

ウルセラは医師のみが行うことができるフェイスリフト効果のある美容整形ですが、施術前後はもちろん施術中にも看護師が必要とされます。

美容外科・クリニックでは基本的に施術前にカウンセリングを行いますが、治療内容を決定する前のカウンセリングや相談時などは医師ではなく看護師が行うことがあります。医師には直接聞きにくいちょっとした相談やコンプレックス、悩みなどを安心して話すことができるとして看護師などのカウンセリングを希望する人も少なくありません。

また、ウルセラでは施術前に専用のジェルや麻酔クリームなどを塗布して事前準備を行う必要があります。そうした準備においては看護師が担当してくれる場合が多いと思います。その際、施術にあたっての最終確認をすることもできるのでしっかりと話を聞き安心して任せるようにしましょう。
これは施術前だけでなく、施術完了後のアフターケアにおいても同様です。少しでも不安や疑問があれば遠慮せずに看護師などに相談するようにしてくださいね。

麻酔についてはこちらの記事に詳しく掲載していますのでぜひご覧ください。
⇒ ウルセラは静脈麻酔or全身麻酔?麻酔なしでも可能?徹底解説します

また、ウルセラでは痛みや刺激を軽減するために麻酔クリームや麻酔テープによる表面麻酔を施すことがありますが、額など部位によっては激痛が走る場合もあるためその際には別の処置が必要になることも。笑気ガスを吸って痛みを軽減する笑気麻酔は、施術中にも対応してもらうことができるため我慢できない痛みを感じたらすぐに相談しましょう。
施術中の笑気麻酔のためにマスクをつけるなどの対応も看護師が行う場合が多いでしょう。

ウルセラ治療でのHIFU(ハイフ)の照射については医師が行うものですが、カウンセリングや麻酔などの事前処置、アフターケアなど直接患者に対応することは看護師の方が多いかもしれません。それらの対応のよさなどについては実際に施術を体験した人の口コミや感想が参考になると思います。

看護師のウルセラディプロマ制度について

ウルセラに関する知識を十分に会得するため、医師の認定医制度と同様に看護師も専用プログラムを受けることができます。
看護師がウルセラスペシャリストプログラムを受けてカリキュラムを修了することでディプロマを取得できるのです。カリキュラムの内容はプレゼン説明やウルセラの取り扱い説明、Q&Aといった知識、またデモンストレーションや施術体験を行い最終的にテストをします。実体験に基づいた知識を会得し、的確な説明を行うことができるようになります。

ウルセラ治療の流れと注意点について

施術当日の一般的な流れ

ウルセラ

1、クレンジングでメイクや皮脂汚れをしっかりと落とし皮膚を清潔な状態にします。
2、ウルセラを正確な位置に照射するために患部にマーキングを行います。
3、ウルセラ照射を行う部位や患者の希望に合わせ、麻酔クリームやテープで処置を行います。
4、専用ジェルを塗布してエコー画面で患部の状態を確認しながら照射を実施。照射時間は範囲によって異なりますが15~30分程度で、全顔となると1時間近くかかることもあるとされています。
5、照射完了後はマーキングやジェルなどを拭き取ります。
6、痛みや気になる点がなければそのままメイクや準備をして帰宅することが可能です。

※ウルセラは一度の施術で効果を得られる美容整形で、ダウンタイムも不要のため施術後に再診を受ける必要などはありません。

※当日にシャワーを浴びることは可能ですが、腫れや痛みを防ぐために施術部位を強くこすらないように注意しましょう。また、2~3日程度は入浴や激しい運動を控えるようにしてください。

ウルセラの注意点や副作用について

ウルセラ 看護師

ウルセラは切開や縫合の必要がないため傷跡なども残らず、危険性の低い美容整形だと言われています。また施術後に腫れやむくみ、あざなどが残りにくいためダウンタイムも不要で、忙しい人でも受けやすいと人気を集めています。
施術当日は軽い腫れや違和感を感じることもあるようですが、翌日には自然消失することがほとんどです。ただし、
施術後に患部を強くこすったり、過度な飲酒、激しい運動などを行うことで腫れや赤み、むくみなどが残ってしまうこともあるので十分注意しましょう。
また、以下の場合はウルセラを受けることができない場合もあるので、施術は控えるか医師に相談するようにしましょう。

・2週間以内に過度な日焼けをした
・施術部位に腫れや炎症、化膿などがある
・妊娠中、授乳中
・1か月以内にヒアルロン酸注入やボトックス注射を受けた
・光線過敏症や光線アレルギーがある
・皮膚に金糸が埋め込まれている
・糖尿病や心臓疾患、脳疾患などの持病を抱えている

ウルセラ治療での看護師の役割や施術内容まとめ

ウルセラ 看護師

ウルセラはたるみのリフトアップ効果が高い人気のフェイスリフト治療です。また、治療自体も皮膚の外から超音波を照射するだけなので短時間で完了し、ダウンタイムが不要で傷跡なども残りません。

手軽に受けることができるように感じるウルセラですが、実はその施術には高い技術が必要です。そのため、
ウルセラ機器を使用したたるみ治療は看護師などでは行うことができず、解剖学や神経学などにも精通した医師が行わなければなりません。

ウルセラ
HIFU(ハイフ)を照射することのできるウルセラ以外の機器は看護師でも行うことができますが、ウルセラと比較してやや効果が低いとも言われています。本格的なたるみ治療を行うためにはウルセラでの治療を受けることがおすすめです。さらにウルセラ認定医やウルセラスペシャルプログラムのディプロマ取得した看護師がいる美容外科・クリニックであれば、より安心して施術を受けることができると思います。

尚、安全性などについてはこちらの記事に詳しく掲載していますのでぜひご覧ください。
⇒ 美容整形ウルセラとは?人気HIFUの概要・原理を分かりやすく解説

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仕事:フリーライター(元美容外科・皮膚科看護師兼カウンセラー)
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プライベートでの整形・プチ整形・美容施術の経験回数は合計300回以上。海外も含めて5つの美容クリニックで最高ランクの会員に。
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