エラボト後のサウナ・ホットヨガはNG?ボトックスと熱について解説
仕事:フリーライター(元美容外科・皮膚科看護師兼カウンセラー)
住所:都内在住
某大手美容クリニックに10年間勤務経験のある看護師兼カウンセラー。今は長年の美容クリニック勤務経験を活かし美容ライターとしてフリーランスに転職。
プライベートでの整形・プチ整形・美容施術の経験回数は合計300回以上。海外も含めて5つの美容クリニックで最高ランクの会員に。
趣味は韓国へ美容旅行、ジムで身体づくり、料理。仕事をはじめ、プライベートで受けた整形や美容施術の経験を踏まえて「キレイになりたい」女性の役に立つ記事を書いています。
エラボトを打った後にサウナに入ったりホットヨガはNGだと聞いたけれど、それって本当?それはなぜ?と思っている方も多いのではないでしょうか?
結論から言うと、エラボトは熱に弱いというのは本当です。ボトックスの成分である、ボツリヌストキシンが熱に弱いためです。
そのため、体温が上がってしまうとボトックスの効果が薄れてしまう可能性があるのですね。
ではいつからサウナやホットヨガをしてもいいのでしょうか?
基本的に、注射後一週間は、サウナに入ったりホットヨガに行く、ジムに行くなどの、体温が上がるような行為は避けましょう。
実際に、私は長年エラの張りで悩み続けて、エラボトを打った経験があり、そのあたりは医師にもしっかり確認していますので、自信を持ってお伝えします。
このページでは、以下について疑問に思っている方に役立つ情報をご紹介しています。
・ボトックスはなぜ熱に弱い?
・ボトックスを打ったらやってはいけないこと
・やってはいけないことをしたらどうなるの?
・夏にエラボトを打っても大丈夫?
サウナやホットヨガ、ジムが日課なので心配という方は、ぜひ読んでみてくださいね。
目次
ボトックスはなぜ熱に弱いの?
ボトックスは、ボツリヌス菌が作り出すボツリヌストキシンと呼ばれるたんぱく質です。
このボツリヌストキシンを筋肉内に注射し、筋肉の働きを鈍らせます。
ボツリヌス菌は有名な食中毒を起こす菌ですので、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
とても毒性が強く、もしボツリヌス菌にかかってしまうと、脱力感、下痢、視覚障害、呼吸困難などが発生することがあります。
とは言え、エラボトを打ったからと言って、ボツリヌス菌そのものを注射するわけではないのでご安心を。しっかり毒性を抜いてから体内へ注入しています。
話は戻りますが、ボツリヌス菌は熱に弱いことがわかっています。食中毒のサイトをみてみても、ボツリヌス菌にかからないようにするには、熱することが重要と書かれています。
これはボトックスとして体内に注入したとしても同様です。
ボツリヌストキシンは熱に弱いため、エラボトを打った後にサウナに行ったり、ホットヨガやジム、運動などは、一週間は避けるように医師から指導があります。
注意事項はしっかり守りましょう。
ボトックスの保管方法も重要!
熱に弱いということは、ボトックスの保管方法にもしっかり気を配る必要があります。ボトックスは海外製のものがほとんどですから、輸入する際の品質管理や、クリニックに到着してからの保管方法を誤ると、ボトックスの効果を得るのは難しくなります。
クリニック側の保管方法や輸入時の管理について知ることはとても難しいですが、クリニックによっては、ホームページなどでそのあたりについてどれくらい気を使っているか記載しているクリニックもあります。
「このクリニックに行ってみようかな」と思っているクリニックがあれば、一度ホームページをチェックしてみることをおすすめします。
ボトックスを打ったら避けたほうが行為は?
ボトックスを打ったら避けたほうがいい行為は以下となります。
・サウナ
・ホットヨガ
・ジム
・激しい運動
・湯船につかる
これらは対応が上がるので、施術後一週間は避けるようにしましょう。
体温が上がることをしたらどうなるの?
体温が上がる行為をすることで、せっかく打ったボトックスの効果が薄れてしまう可能性があります。
また、ボトックス成分が広がり、思ったようなフェイスラインにならなかった、ということもあります。
とは言え、これは医師によっても見解が違いますので、しっかり医師の説明を聞くようにしてくださいね。
基本的に、期間は一週間ですが、例えば、ある医師は、2〜3日程度は体温が上がらないように、涼しい場所で過ごしてください、という指導をしています。
また、とある医師は、体温上昇によって効果が薄れることはない、ということを言っています。
これはボトックス注射の種類にもよる可能性が高いですので、自分が打っているボトックスはどの原料でできていて、熱に弱いかどうか、など、しっかり確認するようにしてください。
せっかくお金をかけてボトックスを打ったのに効果が出なかった、というのはとても勿体無いです。
ダウンタイムを短くするためにも熱は避けよう
ボトックスはもともとダウンタイムが短いことで人気になったプチ整形です。ボトックスを打った当日でもメイクは可能ですし、日常生活に支障が出ることはほとんどありません。
そのため、あまりダウンタイムについて気にすることはありませんが、やはり体温が上がる行為、飲酒、エラボトを打った箇所のマッサージなどは、ボトックスを分散させてしまったり、ボトックスの効果を下げてしまう可能性があるので注射直後は避けるようにしましょう。
よりダウンタイムを短くするにはどうしたらいい?
よりダウンタイムを短くしたいという方は、以下のことに注意してクリニックを選ぶようにしましょう。
注射の針は32ゲージ以上の針を選ぼう
注射の針は数字が大きいほど細い針となります。一般的な皮膚科で使用する注射針は27ゲージ、美容クリニックなどで使用する針は32ゲージとなります。
美容クリニックの中には34ゲージという細い針を使用しているクリニックもあり、細い針のほうが当然痛みは少なく、内出血もしにくいのでおすすめです。
実績のある医師を選ぼう
美容クリニックは、実績がとても重要です。ボトックスで大事に至ることはあまりありませんが、ボトックスは注入量を誤ると腫れてしまいます。
そのため、経験豊富な実績のあるクリニックを選ぶことで、腫れのリスクを最小限に留めることが可能です。
もちろん、注入量というのは、ボトックスを打つ箇所によっても違いますし、皮膚の状態によっても変わります。ということは、経験が豊富な医師でないと、その注入量を見極めることが難しいということです。
料金が安いからと言って、怪しいクリニックに言ってボトックスを打つのは避けたほうがいいでしょう。
万が一のことがあったときのクリニックの対応を要チェック
ボトックスはあまり大事に至ることはありませんが、もし違和感があったり、腫れてしまった場合にどういった対応をしてくれるのか、しっかりクリニックに確認するようにしましょう。
再診料はどうなるのか?クリニックが休みの日になんかあったらどうなるのか?
万が一のことがあっても、クリニック側の対応でダウンタイムの悪化を防ぐことができます。
夏にボトックスを打ったら効果はないの?
熱に弱いなら、夏にボトックスを打たないほうがいいのでは?と考える人も多いようですが、ボトックスは季節による効果の違いは認められていません。夏でもボトックスを打っても大丈夫です。
風邪で熱が上がったらどうなるの?
風邪で熱が出たときにも効果が無くなるのでは、と考える方もいるようですが、これも問題ありません。風邪の熱で効果が下がることはありませんので安心してください。
また、ボツリヌストキシンが熱によって身体になにかえいきょう影響を及ぼすのでは?と心配する方もいるようですが、これも問題ありません。
心配であれば、あらかじめ医師に相談しましょう。
ボトックスの副作用はどんなものがあるの?
ボトックスの副作用には以下のことが挙げられます。
内出血
内出血はボトックス注射に限らず、他の注射でも起こり得ます。注射は皮膚に針を刺す行為なので、内出血のリスクは0ではありません。
上記にも記載したように、内出血を極力避けたい場合は、細い針を選ぶようにしましょう。
食べ物が噛みづらくなる
ボトックスは筋肉の働きを鈍らせる効果がありますので、硬いものが噛みづらくなることもあります。
これは慣れですので、一週間から数週間すると慣れますのであまり心配しなくても問題ありません。
左右のバランスが悪くなる
ボトックスは皮膚の状態などによっても左右で注入量を変えた方がいい場合があります。
また、筋肉の状態によっては、左右で効果の出方が違うこともあり、左右でバランスが悪くなることもあります。
その場合、医師にしっかり相談し、次回の注入量についてしっかり話し合っておくといいでしょう。
バランスが悪くなっても、ボトックスは元に戻すことはできません。効果が切れる半年くらいは我慢する必要があります。
顔が垂れる可能性がある
もともと張りが弱いタイプの方の場合、ボトックスを打ち筋肉を鈍らせることで、顔がたるんでしまう可能性があります。顔に張りがないと感じている方は、ボトックスを打つ前にしっかり医師に相談しておきましょう。
顔の表情がなくなる
ボトックスの量を多く注入してしまうことによって、表情がなくなり能面のような顔になってしまうこともあります。
目のしわを消すために、目の周りにボトックスを打ち、目が閉じれなくなった、という症例もありますので、クリニック選びはしっかりとチェックしてから決めるようにしましょう。
ボトックスの失敗ってどんなものがあるの?
ボトックスの失敗例にはどんなものがあるのでしょうか。エラボトに限らず、他の部位の失敗例もチェックしてみましょう。
やはり多いのが表情がなくなること
いくら頑張って笑顔を作っても、シワができす、思ったように口角が上がらず、表情が不自然になってしまうことがあります。
眉尻が不自然に上がってしまう
眉尻が不自然に上がってしまうことがあります。これはおでこや鼻に、必要以上の量を注入したり、適応となる患者さんを見極められなかった場合に起こります。
目が閉じれない
目尻のシワをなくすために目尻にボトックスを必要以上の量を打ち、目がとじれなくなったというケースもあります。
以上の失敗例を見ていると、やはり医師の見極め不足が原因となることが多いようです。クリニック選びには十分注意するようにしましょう。
実際にエラボトを打った人の口コミ、体験談
実際にエラボトを打ったことがある人の体験談や口コミをチェックしてみましょう!
・ジムが日課ですが、医師に1週間はジムを避けるように言われたため、一週間ジムに行くのをやめました。一週間後、ジムに行っても大丈夫かなぁと思いましたが、思い切って汗を流しましたが、ボトックスの効果もしっかり現れてくれたので、一週間もすればジムに行っても大丈夫だと思います。
・インターネットでは1週間くらい体温が上がることは避けたほうがいいということがかかれていましたが、わたしが行ったクリニックの先生は、翌日から行ってもいいということでした。医師によって見解が違うのかもしれませんが、わたしは念のため1週間は運動やサウナを避けました。
・ボトックスを打った翌日にホットヨガをしました。でも効果が薄れたかどうかはわかりません。
・失敗したくなかったので、評判がいいクリニックに行って話を聞いてみましたが、やはり安心して任せられる、と感じました。質問にはしっかり答えてくれるし、不安を取り除いてくれるような回答をしてくれました。やはりクリニック選びは大切だと思います。
・エラボトの副作用が心配でしたが、心配ありませんでした。ただ、物が噛みずらかったり、うまく口が動かないということもありましたが、1週間ほどで慣れました。
・エラボトを打った後に風邪をひいて熱が出ました。効果が落ちるかも、と思いましたが、クリニックに連絡したら「問題ない」という回答だったので安心しました。
まとめ
ボトックスを打った後になぜサウナやホットヨガに行ってはいけないか、ご理解頂けたでしょうか?
ボトックスはボツリヌストキシンが成分となっており、ボツリヌストキシンは熱に弱く、効果が半減してしまったり、温まることによって成分が広がり、他の部分にも流れてしまうことでいびつな形になったり、効果が半減してしまうことがあります。
ボトックスを打ってから一週間は、体温が上がるような運動やお風呂への入浴、サウナ、マッサージ、ホットヨガは控えるなど、注意点をしっかり守るようにしましょう。
尚、エラボトを打つ頻度についてご興味あられる方はこちらをご覧ください。
エラボトの次回はいつ?打つ頻度・間隔・ペースは?定期的に継続すべき?
仕事:フリーライター(元美容外科・皮膚科看護師兼カウンセラー)
住所:都内在住
某大手美容クリニックに10年間勤務経験のある看護師兼カウンセラー。今は長年の美容クリニック勤務経験を活かし美容ライターとしてフリーランスに転職。
プライベートでの整形・プチ整形・美容施術の経験回数は合計300回以上。海外も含めて5つの美容クリニックで最高ランクの会員に。
趣味は韓国へ美容旅行、ジムで身体づくり、料理。仕事をはじめ、プライベートで受けた整形や美容施術の経験を踏まえて「キレイになりたい」女性の役に立つ記事を書いています。