サーマクールの効果はいつまで持つ?持続期間について徹底解説します
仕事:フリーライター(元美容外科・皮膚科看護師兼カウンセラー)
住所:都内在住
某大手美容クリニックに10年間勤務経験のある看護師兼カウンセラー。今は長年の美容クリニック勤務経験を活かし美容ライターとしてフリーランスに転職。
プライベートでの整形・プチ整形・美容施術の経験回数は合計300回以上。海外も含めて5つの美容クリニックで最高ランクの会員に。
趣味は韓国へ美容旅行、ジムで身体づくり、料理。仕事をはじめ、プライベートで受けた整形や美容施術の経験を踏まえて「キレイになりたい」女性の役に立つ記事を書いています。
「サーマクールの効果っていつからいつまで続くの?」
「サーマクールの効果を長持ちさせる方法ってあるの?」
そんな疑問を感じている人は多いのではないでしょうか?
優れたたるみ改善効果があることで知られるサーマクールですが、せっかく治療を受けてもその効果がすぐになくなってしまったらもったいないですよね。できるだけ長く効果を持続させたいと思うのが当然だと思います。
結論から言うと、サーマクールの効果の持続期間は半年~1年程度だとされています。中には1年半程効果が続くこともあるようです。
ここでは顔やボディのたるみに悩み、美容外科や美容クリニックでサーマクール治療を受けるか悩んでいる人に向けてサーマクールの効果とその持続期間について詳しく解説したいと思います。
サーマクールに興味がある人やサーマクールを受けて持続期間をできるだけ長くしたいと考えている人はもちろん、他のたるみ治療と迷っている人もぜひ参考にしてくださいね。
目次
サーマクールの効果の持続期間について
サーマクールの効果はいつからいつまで?
サーマクールはRF波やラジオ波と呼ばれる高周波をたるみの気になる部分に照射することで、皮膚の奥にある真皮層や皮下組織にアプローチ。たるみやしわと関係の深いコラーゲンに熱をくわえることで収縮させ、その再生や増生を促進します。
コラーゲンが一気につくられることで皮膚を引き上げることが可能になり、たるみやしわを改善して肌にハリを出したり毛穴を引き締めたりする効果があるとされています。
また、サーマクールは1回の治療でたるみ改善効果を実感することができることも大きな特徴です。
そしてその効果は治療直後から感じることができるので患者の満足感も高い美容治療として注目を集めているのです。サーマクールの効果は治療2~3日後からあらわれ始め、その効果は治療後2か月後位までどんどん高まっていきます。
サーマクールの効果のピークは治療後2か月頃だと考えられ、それが半年程持続すると言われています。そこから治療後1年程度までに少しずつ効果が消失していくと考えられています。
サーマクールによる効果の推移
第一段階 急性反応期
サーマクール治療後数日~1週間は『即時効果期』と言われる時期で、実際にサーマクール治療を受けた人の約半数が「治療直後からたるみ改善効果を感じた」としているアンケート結果もあります。
治療直後は照射の熱作用によって皮下組織が軽度なやけど状態にあります。そのため、わずかにほてりやむくみを感じることがありますが数時間~1日で消失することがほとんどです。
そしてその熱作用によって真皮層や皮下脂肪層が急速に収縮し、コラーゲンがすさまじい勢いで再生を始めます。肌にハリが生まれたり毛穴が引き締まったりするので、肌のキメが整って化粧ノリのよさなどを実感する人も少なくありません。
第二段階 即時効果一時収縮期
治療後2週間~2か月頃を『中間効果期』『ピーク期』として、コラーゲンが増生を続ける期間と考えられています。
サーマクール治療の熱作用で損傷した皮下組織が治癒力によって修復を始めます。繊維芽細胞と呼ばれる結合組織を構成する細胞が急速に活性化してコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸といった真皮の成分をつくり出すのです。これらの成分は皮膚のハリや弾力を保つために重要な成分のため、増生されることでたるみが引き上げられてしわや毛穴のゆるみなどがが改善されるとされています。
この時期には皮膚の水分量がやや低下する傾向にあるため、いつも以上の保湿を行うことでよりハリ感たっぷりの若々しい肌へと整えることができると言われています。
第三段階 遅延効果コラーゲン増生期
ピーク期までに生成されたコラーゲン繊維がサーマクールの熱作用で収縮したコラーゲン繊維と入れ替わります。これにより傷ついた皮下組織の損傷が修復されるのですが、その効果は約半年程だとされています。その後徐々に効果が少なくなっていき、1年程で元々のたるみやすい皮膚の状態に戻ってしまうと言われています。そのため効果が消失始める半年から1年の間に次のサーマクール治療を受けることができるとより効果的だと言われています。
サーマクールの種類とその持続期間について
サーマクール機種別の効果や持続期間
サーマクールは2002年の登場から3度のバージョンアップを経て、進化を続けています。効果や安全性の向上とともに、その持続性も高まってきているとされています。
<サーマクールTC3>
2002年に登場したサーマクールの初代機器です。世界で初めて切らずにたるみを取ることに成功したリフトアップ機器として注目を集めました。しかし初代機器の欠点として照射時非常に痛いということが挙げられました。確かにたるみを取る効果はしっかりとあったものの、照射範囲なども狭いことから治療時間が長いので激痛を感じて患者から不満の声が上がることも少なくなかったようです。
<サーマクールNXT>
2007年リリースの2代目機器のサーマクールネクストは従来機に比べて広範囲にわたって深層のたるみケアをすることができるようになりました。
照射時間も大幅に短縮されたので患者への負担が減り、より高いリフトアップ効果を得ることができるとされました。
照射時に使用する新型チップによってフェイスリフトだけでなく、目元の引き上げ(「サーマクールアイ」)やボディの引き締め(「サーマクールボディ」)にも対応できるようになったことで、さらに幅広い層から支持を得るようになりました。
また、皮膚の冷却機能が強化されたことで痛みの緩和効果も向上しました。痛みが減少したことで連続照射も可能になり、少ない痛みでより早い治療が実現したのです。
<サーマクールCPT>
現在でも日本国内で取り入れている美容クリニックが多い3代目機器のサーマクールCPT。新型のハンドピース&チップによって、サーマクールネクストからさらにたるみ改善効果をアップするとともに痛みを緩和することが可能になりました。そのため、表面麻酔をしていればほとんど痛みを感じない程度になり、身体的な負担がかなり減っています。
新採用の冷却システムとバイブレーション機能によって照射時の痛みを大幅に減少。また、新型チップが均一で深い熱の伝達を可能にし引き締め効果がパワーアップしました。
<サーマクールFLX>
最新機種のサーマクールFLXは2018年に登場。照射チップの面積が従来機よりも大きくなり、最大25%治療時間を短縮することが可能になりました。また、新たに最適化されたエネルギーの伝達アルゴリズムによってより快適な治療と優れたたるみ改善効果をもたらすことができるようになりました。
さらに、バイブレーション機能の向上と、断続的なクーリング(照射前・照射中・照射後)を行うことで痛みによる刺激を緩和しています。チップの四つ角にある感知センサーが照射ごとに毎回皮膚にしっかりと接触しているか確認しているため、より安全かつ確実に熱エネルギーを照射することが可能となっています。
サーマクール治療部位別の効果や持続期間
<サーマクールフェイス>
基本的に使用されるサーマクール機器です。主におでこやフェイスライン、顎など顔や首に使用されるもので、他種類のサーマクールとの区別をするためにサーマクールフェイスと呼ばれることがあります。
以下では目元用とボディ用のサーマクールについても紹介しますが、効果の持続期間は治療部位ごとに異なるということはなく、どこの治療であっても半年~1年程度とされています。
なお、こちらではサーマクールのおでこ・額への効果について紹介していますので、興味がある方はご覧ください。
⇒サーマクールはおでこ・額におすすめ?効果を分かりやすく解説します
<サーマクールアイ>
サーマクールフェイスと照射方法や効果などについては同じですが、まぶたや目尻など目元のたるみや小じわの改善治療に使用されるものです。目周辺の皮膚は他の部分に比べて非常に薄いため、通常のトリートメントチップを使用して照射を行うと眼球まで熱エネルギーが達してしまう可能性がありまぶたへの使用はできませんでした。
しかし、熱伝達深度が浅い目元専用のチップが開発されたことによって、サーマクールで目のまわりのたるみや小じわ改善治療も行えるようになったのです。
<サーマクールボディ>
お腹や二の腕、太ももなどボディのたるみ改善に効果を発揮するサーマクールボディもあります。ボディのような広範囲にも素早く治療を行えるよう照射面積の大きいトリートメントチップになっており、さらに分厚い皮膚に照射をしても深部までしっかり熱を到達できるようにつくられています。
なお、こちらではサーマクールのお腹・ボディへの効果について紹介していますので、興味がある方はご覧ください。
⇒サーマクールはお腹・ボディの引き締めにおすすめ?効果を解説します
使用するチップ別の効果や持続期間
サーマクールでは高周波照射を行うハンドピースの先端にトリートメントチップを装着して使用します。顔やボディに直接当たる部分で1回の治療ごとに取り換え、治療後はICチップに組み込まれたデータをカルテとともに保存しておきます。
チップにはさまざまな種類があり、それぞれ照射スピードや照射範囲が異なります。本体機器の改良に伴ってスタンダードチップも大きく変化し、初代は1.0平方cmだったものが最新のサーマクールFLXでは4.0平方cmとなっています。その改良に伴い効果や持続性も向上しているとされています。その他には照射スピードを速めたファストチップやセルライト用チップなどもあります。(セルライト用チップは生産終了)
また、上で紹介した「サーマクールアイ」「サーマクールボディ」でもそれぞれ専用のチップが開発されて搭載されています。
効果的なサーマクール治療をするために
サーマクールの効果を長持ちさせる方法
サーマクールでは高周波の熱刺激によって皮膚深部にある組織がわずかに傷つき、それを修復する過程でコラーゲンが増生されるためたるみが引き上げられて肌にハリが生まれるのです。
その効果は1年程経過すると消失し、元のたるみやすい皮膚に戻ってしまうとされています。そのため、最低でも1年に1回の間隔で治療を受けるといいと考えられています。
しかし、1年ごとに治療をくり返し行っていてもそれ以上の持続期間は期待できません。サーマクールによってつくられた皮膚内部の傷が完全に修復されてしまう前、つまり皮膚が元の状態に戻ってしまう前に再度同じことを行うことで傷が修復されるまでの期間を延長することができると考えられているのです。
そのため、サーマクールの効果がまだ残っているうちに次のサーマクールを受けるということを数回くり返すことで、その後のサーマクールの効果を長持ちさせることができると考えられています。
サーマクールはどれ位の期間あけるのがベスト?
サーマクールの効果の持続期間は半年~1年程とされています。そのため、くり返し治療を受ける場合にはその期間のうちに次のサーマクール治療を受けるのが効果的だと考えられています。
サーマクールのガイドラインでは治療間隔を6か月以上開けることを推奨しており、6か月以内に受けることにあまりメリットはないとされています。その上でサーマクールによる効果が完全に消えてしまう前に次の治療を行うことが最も効果的なため、半年~1年の間に受けることが推奨されており、コストパフォーマンスの観点から言うと8か月~10か月間隔でサーマクールを受けるのがベストだと考えられます。
ちなみに、サーマクールの後発機器として韓国が開発した「イントラジェン」があります。サーマクールと同じ高周波(RF波・ラジオ波)を使用するリフトアップ機器で小顔効果やほうれい線や小じわの改善、毛穴の引き締め効果などが期待されています。
日本国内でも取り扱っている美容クリニックは多くサーマクールに比べて施術費用は安価ですが、やや出力が弱いため効果の持続期間は3か月程度。そのため、3か月~半年に1回の施術が推奨されています。
サーマクールの効果の持続期間まとめ
世界各国で切らないたるみ治療として高い人気を誇るサーマクール。1回の治療で効果を感じることができるだけでなく、その効果は半年~1年程度持続するのでくり返し頻繁に治療を受ける必要がなく患者にとっても負担が少ないと口コミや体験談などでも評判です。
基本的に使用する機種やチップ、施術部位によって効果の持続期間が異なることなどはないとされていますが、脂肪がつきやすい部分や紫外線ダメージなどを受けやすい部分は新たなたるみができやすいのでしっかりとしたケアが必要です。
また、サーマクールの効果をより長く持続させるためには、その効果が残っているうちに次の治療を受けることがポイントだとされています。それをくり返すことでたるみが完全に元に戻らず、たるみにくい状態をキープしやすくなると考えられているのです。
サーマクールは回復期間としてのダウンタイムも必要なく、美容治療の中では比較的気軽に受けることのできるものだと思います。たるみに悩んでいる人はぜひ試してその効果を実感してみて欲しいと思います。
仕事:フリーライター(元美容外科・皮膚科看護師兼カウンセラー)
住所:都内在住
某大手美容クリニックに10年間勤務経験のある看護師兼カウンセラー。今は長年の美容クリニック勤務経験を活かし美容ライターとしてフリーランスに転職。
プライベートでの整形・プチ整形・美容施術の経験回数は合計300回以上。海外も含めて5つの美容クリニックで最高ランクの会員に。
趣味は韓国へ美容旅行、ジムで身体づくり、料理。仕事をはじめ、プライベートで受けた整形や美容施術の経験を踏まえて「キレイになりたい」女性の役に立つ記事を書いています。