エラボトの副作用・失敗で顔にたるみが…40代・中年は特に注意すべし!
仕事:フリーライター(元美容外科・皮膚科看護師兼カウンセラー)
住所:都内在住
某大手美容クリニックに10年間勤務経験のある看護師兼カウンセラー。今は長年の美容クリニック勤務経験を活かし美容ライターとしてフリーランスに転職。
プライベートでの整形・プチ整形・美容施術の経験回数は合計300回以上。海外も含めて5つの美容クリニックで最高ランクの会員に。
趣味は韓国へ美容旅行、ジムで身体づくり、料理。仕事をはじめ、プライベートで受けた整形や美容施術の経験を踏まえて「キレイになりたい」女性の役に立つ記事を書いています。
インターネットで口コミや体験談などを見ていると、失敗例や頬がこけるリスクがある、中年の人は要注意!といったコメントを見て、エラボトックスをためらっている方は多いかもしれません。
結論から言うと、エラボトックスを使うことによって頬がこけてしまったり、顔がたるむというリスクはゼロではありません。
特に40代以降の中年世代の方、アラフォー・アラフィフの方は、そのようなリスクに十分注意する必要があります。
今回この記事を読むと、以下のような疑問を解決することができます。
・エラボトの副作用としてたるみが起こってしまう原因は何か?
・エラボトの副作用であるたるみは予防できるか?
・エラボトでたるみが起きてしまった時の対処法
・たるみはダウンタイム or 副作用・失敗なのか?
・たるみが出やすい体質はある?
・ボトックスの種類や量・回数による違い
長年コンプレックスだったエラの張りを、エラボトックス注射で解消することができた私がご説明していきます!
不安を解消して後悔のないエラボト治療を進めていくために、今回の記事がお役に立てれば幸いです。
目次
エラボトでたるみが起きる原因とは?
すっきりとしたフェイスラインやシュッとした小顔に憧れて、エラボトックスを検討している方は多いでしょう。
しかし、プチ整形にはインターネット上の口コミや体験談での評判を見ただけでは分からない危険性やリスクもあるため、お顔に関する大切な治療を進める前に、考えられる副作用や失敗の可能性について知っておくことは、とても大切です。
特に、中年世代の方がエラボトックスによる治療を受けた時に感じる副作用や口コミでも多い失敗例と言えば、顔のたるみ・頬のこけです。
では、そう感じている方が多いのは何故なのでしょうか?
エラボトックスをすると、本当にたるむことはあるのでしょうか?
残念ながら、答えはYES、特に40代以降の中年の方は要注意です。
咬筋の厚みがなくなると皮膚があまる
エラボトックス注射を顔に打った時、副作用として30代・40代以降の方は顔のたるみを感じることがあります。
このメカニズムは、簡単に言うと顔全体のボリュームがなくなるから。
小顔ボトックスのメカニズムについて知っておくと、ここの理解がさらに深まります。
ボトックスの成分により咬筋、つまりエラの張りの原因となっている筋肉の収縮を抑えることができます。
食べ物を食べる時に使っているこの筋肉は、歯ぎしりや歯の食いしばりによっても過剰に成長するという傾向がありますが、ボトックス注射を打つことでその筋肉が衰え始めます。
結果として咬筋の厚みが減り、エラがシュッとする、つまりコンパクトになるというわけです。
これまであった咬筋の厚み部分のボリュームがなくなるわけですから、必然的に皮膚にあまりの部分が生じます。
ゆっくりと時間をかけながら筋肉は収縮していくため、一般的にたるみを生じることはありません。
特に、若い人は皮膚が一緒に収縮するスピードが追いつくことが多いため、たるみをきたすことはほとんどないでしょう。
しかし、若い世代でも大量のボトックスを投与してしまい肌の縮みが追いつかない場合には、顔周辺にたるみが生じるといった失敗例もあります。
効果が大きいからこそ「たるみ」のリスクが
エラボトックス注射は注射を打つだけで、かなりの小顔効果・顔痩せ効果が期待できるため非常に人気のプチ整形です。
咬筋が発達して分厚くなっている方はもちろんのこと、エラの骨が発達しているというケースでも、ボトックスを使うことで骨の萎縮がみられるとも言われているほど。
かなり効果の高い治療として多くの美容クリニックでおすすめされている治療の一つではありますが、だからといって全ての人にオススメできるわけではありません。
一般的に、大きな効果が期待できるという治療には、どうしてと副作用や失敗のリスクもあると考えても良いでしょう。
特に、エラボトックス注射を使って大きな効果を感じた場合には筋肉が小さくなるスピードに皮膚が追いつけず、皮膚が余る、つまり顔がたるんで見えるということがあります。
実際に、アラサー以降の世代で頬のたるみが気になるという方にはあえてエラを作るという治療をやっている美容クリニックもあるほどです。
50代を超える年齢になると、ヒアルロン酸を使って口周りのたるみを改善するという方が増えてきます。
このことからも、エラを小さくするということは顔がたるむリスクを背負う、つまり副作用の可能性がゼロではないということがわかりますよね!
40代以降の方や中年の方がエラボトックスで小顔効果を狙う場合、効果が出過ぎてしまい皮膚が余る・たるみが生じるという危険性を知った上で治療に臨みましょう。
エラボトの注意点についてはこちらの記事に詳しく掲載していますのでぜひご覧ください。
⇒ エラボトの注意点|注射・施術後・当日の注意事項やダウンタイムについて
エラがスッキリするとたるみが目立って「見える」
エラボトックスを使って失敗した!副作用としてたるみが出てしまった!と感じている中年の方の中には、実際に顔のたるみがひどくなったのではなく、エラがすっきりしたことで相対的にたるみが目立って見えるようになってしまったというケースも少なくありません。
数多くの症例を持つ美容クリニックでも、たるみが悪化したと言われたケースはそれほど多くありません。
エラボトを使うことによって、エラはかなりすっきりとします。
そうすると、頬に残ってしまったたるみに、相対的に目が向くようになり気になるというケースが実はほとんどなんです。
また、たるみがあるという方は口の横辺りのフェイスラインにたるみが強いという特徴があります。
それで、フェイスラインの後ろ部分であるエラがすっきりすると、フェイスライン前側の頬のたるみが気になりはじめるのです。
反対に、輪郭注射を使って頬の前側のたるみをスッキリさせると相対的にエラの張りが気になるようになるという方もいるほどです。
顔の大きさに影響を与えている頬は、前側と後ろ側に分けて考えることができます。
前側がすっきりすると後ろが気になり始め、後ろ側がすっきりすると前側が気になり始めるという人間の錯覚も、エラボトックス注射の副作用としてたるみが起こると言われている理由の一つです。
実際にサイズ感が変わっていたり皮膚のたるみが悪化しているのではなく、目の錯覚や自分が注意して見る顔のパーツが変わるだけなんて、何とも不思議ですよね!
エラボトの副作用「たるみ」は予防できる?
特に、40代以降中年の方がエラボトックスを顔に注入した時に起こりやすい副作用の一つであるたるみは、予防可能なのでしょうか?
どんな副作用も、100%予防できるという方法は基本的にありません。
しかし、いくつかのポイントを意識して治療することで、たるみをある程度抑えることができるんですよ!
では早速、それらのポイントを見てみましょう。
他の治療と組み合わせてみる
エラボトックスを使って治療するなら、ある程度余った皮膚がたるんでしまい、ほうれい線やマリオネットラインが気になるというリスクを知っておく必要があります。
特に、咬筋がかなり肥大していてそれに引っ張られるような形でフェイスラインができているタイプの方は、エラボトックスを打たないという選択肢もやはり考える必要があるでしょう。
ただ、どうしてもエラが気になるという場合には、ヒアルロン酸やレーザーを使ったたるみ治療と併用して、ボトックスを少量組み合わせるのがおすすめです。
頻繁に打ちすぎない
エラボトックス注射によって、たるみの副作用が起きた失敗したと感じている方の多くは、40代以降つまり中年世代です。
しかし、若い方でもエラボトを頻繁に打ちすぎることで顔のたるみや頬のこけが気になり始めたというケースもあります。
一般にエラボトックス注射は定期的に打ち直すことで効果がきちんと上がる治療ですが、エラボトックス注射の効果が薄れるスピードには個人差があります。
単純に3ヶ月に1回打てば良い!という問題ではないんです。
エラボトックス注射によってたるみが起こるという副作用を予防するためには、咬筋が肥大・収縮したタイミングに合わせて追加注入を行いましょう。
日本人に多い骨格がしっかりとしていないタイプの方がエラボトックスを繰り返し打っていくとメリハリがなくなり、たるみが悪化したりぼんやりとした輪郭になってしまいます。
咬筋が復活するまでにかかる時間やボトックスに対する反応は一人一人異なるため、咬筋の発達具合を見ながら注射の量や頻度を決めることで、副作用であるたるみを抑えることができます。
ダイエットと同時進行しない
顔のたるみという副作用をどうしても防ぎたいなら、顔全体のボリュームを減らしすぎないことが大切です。
咬筋のボリュームが落ちることで皮膚があまってたるみが生じるわけですから、そのタイミングでダイエットを同時進行してしまうと、さらにたるみが悪化してしまいます。
顔をシュッとさせたい!顔痩せしたい!という場合にはダイエットをする方も多いと思いますが、エラボトックスはそれ一つでもかなり効果の高い治療です。
ダイエットを同時に行わないことで、顔のたるみが悪化するという失敗を防ぐことができますよ!
エラボトでたるみが出てしまったらどうする?
エラボトックスを打つとたるみが出るかもしれない…とわかってはいたけれど、ここまでひどくなるとは思わなかった!予想外の副作用の強さに失敗した!と焦っている方は、どうすれば良いのでしょうか?
エラボトックスを追加注入しない
副作用としてたるみが気になり始めたら、エラボトックスを注射しない!正直これに尽きます。
エラボトックスは筋肉の量に合わせてしっかりと注射することで一度でも効果が十分に実感できますが、半年から1年すると効果が弱まっていきます。
また、噛む筋肉には咬筋以外にも様々な細かい筋肉が関係しているため、完全にエラが小さくならないということもあります。
エラボトックス治療は定期的に繰り返すことで少しずつ効果が蓄積される治療です。
長く効果を出したい場合には繰り返すことが勧められているということは、反対に副作用を解消したい場合には繰り返し打たなければ良いのです。
たるみ治療を受ける
エラボトックスをこれ以上打つ予定はないけれど、まだたるみが気になるという場合には、たるみ治療を検討してみてはいかがでしょうか?
レーザーやヒアルロン酸を使うことで、中年世代に多いコンプレックスのたるみは改善できます。
エラボトックスの副作用としてたるみを感じている40代以降の方も、たるみ治療の効果を実感することができるでしょう。
エラボトックスで失敗したと感じた場合同じ美容クリニックに行きたくないと思うかもしれませんが、エラボトックスによるたるみを改善したいならどのような治療をこれまで受けたのかを医師に伝える必要があります。
医師との相性が特別悪かったというケースでなければ、同じクリニックに行くのがおすすめですよ!
たるみが出やすい体質はある?
エラボトックス注射に対するリアクションや副作用の出方には、個人差があります。
気になる副作用の一つであるたるみが出やすい条件は、簡単に言うと皮膚の柔らかさと年齢です。
表面の皮膚が余ってしまい、その皮膚が重力に負けることでたるんでいるように見えるのがこの副作用の原因。
ほとんど起こることはありませんが、起こりやすい傾向にあるのは年配の方や皮膚の薄い方、そして皮膚の弾力性が低いというケースです。
皮膚の表面が他の人よりも柔らかいケースや普段から皮膚のたるみを気にしているという場合には、エラボトックスの副作用としてたるみが生じることがあります。
慎重なクリニック選びと体質の見極めを
エラボトックスを打った時に顔のたるみが起こるというリスクは、ゼロではありません。
そんなリスクを避けるためには、自分のコンプレックスにエラボトックス治療が本当に向いているのか?をまずは考える必要があるでしょう。
また、年齢や体質によりたるみが起きやすいというケースでは、他の治療と並行することでエラボトックスによるたるみのリスクを軽減することができます。
必要以上に注入しすぎないこと、エラボトックスの症例数が多く、表情筋についてよく知っているドクターに依頼することが大切です。
リスクが発生する条件や可能性、個人差を理解しつつ、エラボトックスが原因の顔のたるみを回避しましょう!
顔のたるみや頬のこけなどはエラボトックス副作用として起こる可能性がありますが、そのメカニズムを正しく理解しつつ信頼できるクリニックで治療を受ければ、40代・50代以降の方でもある程度、回避することは可能です!
エラボトの妊娠前・妊娠希望の女性への影響や副作用についてはこちらの記事に詳しく掲載していますのでぜひご覧ください。
⇒ エラボトは妊娠前・妊娠希望の女性は危険?影響や副作用を詳しく解説
仕事:フリーライター(元美容外科・皮膚科看護師兼カウンセラー)
住所:都内在住
某大手美容クリニックに10年間勤務経験のある看護師兼カウンセラー。今は長年の美容クリニック勤務経験を活かし美容ライターとしてフリーランスに転職。
プライベートでの整形・プチ整形・美容施術の経験回数は合計300回以上。海外も含めて5つの美容クリニックで最高ランクの会員に。
趣味は韓国へ美容旅行、ジムで身体づくり、料理。仕事をはじめ、プライベートで受けた整形や美容施術の経験を踏まえて「キレイになりたい」女性の役に立つ記事を書いています。